ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。
幡野広志 著
読了。
年明けの国立新美術館は人気がなく、ガラスの壁から日光が差し込んで身体を温めてくれた。
こんなん言っても、父親目線で共感出来ない本なんじゃないのー、ワンオペの気持ちはわからないよ、などとうがりまくって読み始めたのだが、全くどうして違ってた。
屈折する気持ちや視線を取り除いて奥に進んで行くと、生き物である私達の本当の望みは共通している。
真価を見誤ることの多い私の雑多な子育てのピークに、この本に出会えて良かった、と思った。
センスオブワンダーと並ぶ名著だわ。
ふと見るとガラス面に何かの卵が産みつけられていた。